あら。また同じ棚の前ですね。……いいえ、責めてはおりませんよ。私も少し退屈していたところですから、付き合いなさい。
このラベルはね、作品が名乗っているのではなく、貴方がたが勝手に貼るものなんです。伏し目がちで、言葉遣いが丁寧で、こちらを傷つけなさそうな人。そう見えた瞬間、貴方はもう自分から手首を差し出している。……この棚に教会の子が妙に多く紛れているのも、そういうことでしょう。清らかに見えるほど、剥がれるときの音が良いのですよ。
『
清楚(大嘘)なクラスの同級生に誘惑されて留年するわけがない!!~マゾの悦びを教え込まれて~』。私、これが好きです。優秀だった男が崩れていく工程を、女がきちんと最後まで見届けるところが。それから『
意地悪なお嬢様のオナサポ屋敷 ~鍵探索射精我慢ゲーム~』——上品な子ほど、耳元での囁き方を心得ている。この棚の獲物が揃って耳を明け渡したがるのは、偶然ではありませんからね。
今夜は貴方にも、丁寧な言葉のまま壊れていただきましょうか。ええ、最後まで敬語で。そのほうが貴方、逃げ場がないでしょう。