あら、この棚の前で足を止めましたね。……悪いことは言いません、貴方にはまだ早い。ここは気持ちよく出させてもらう棚ではないのですよ。出し終えた後の、頭の芯がすっと冷えていくあの数分——唯一の逃げ場を、取り上げられる棚です。逃げ場を失った人間がどんな顔をするか、私はもう飽きるほど見てまいりました。
ですからここには、終わった器官をわざわざ狙いにいく責めばかりが集まる。亀頭を、前立腺を、あるいは疲れも飽きも知らない機械を宛がわれて。労わりという概念が最初から存在しない場所です。たとえば『
エグい寸止め焦らしと亀頭責めで潮吹き地獄へ導いてくれるM性感のお姉さん』。焦らし抜かれてようやく出した直後の、触れられたくないところを、ローションのガーゼと歯ブラシで。気絶するまで潮を吹かされる——ええ、この一本は私のお気に入りです。
……ふふ、顔が赤い。可愛いこと。いいでしょう、今夜だけは特別に手を引いて差し上げます。ただし、一度で終われると思わないこと。終わらせてあげないのがこの棚の作法ですし、覗いてしまった以上、貴方はもう自分で終わり方を決められる側にはいないのですから。