貴方、さっきからこの棚の前で足を止めたまま動きませんね。鍵のかかった扉、剥き出しの縄、俯いた獣の目——そういうものに視線を吸われる方の顔を、私はよく知っています。「怖いから見ているだけです」という顔をなさる方ほど、実は一番深く堕ちる。抗えない状況さえ与えられれば安心して差し出せる、その甘え方、見え見えですよ。
たとえば『
あなたは人類保全のための実験サンプルに選ばれました 優しい上位存在さんに完全拘束されて永遠に搾精される音声』。全身を固定されたまま、優しい声で感度を数値化されていく話です。貴方のような、逃げ場を用意されると逆に安心してしまう性分の方には堪らないでしょう。抵抗する自由さえ最初から奪われていれば、堕ちたことを恥じる必要もありません。
『
飼い犬勇者と魔王の城』のように、歩く力さえ奪われて抱えられて運ばれる子も、私は好きですよ。逃げる算段すら立てさせない——そこまでしてやっと、貴方たちは安心して啼くのですから。その喉の音を、もう聞きたくてたまらないのです。