MAZO COLLECTOR マゾコレクター 📅 今日の特集 🏛 殿堂 👤 マイページ 🎲 ランダム
2026年07月25日の特集 ※過去の特集を表示しています

Miaの講義:寸止めという発明

Mia
今日は棚を見ません。ふと思いついたことがあるので、それを話します。寸止め——あれを最初に思いついた人間は、快楽の何たるかを本当に理解していたのでしょうね。与えないことで与える。矛盾しているようで、これほど理に適った手口もありません。

終わりは、いつも快楽の敵

貴方も知っているはずです。出してしまった直後の、あの白けた数秒間を。頭が急に冷えて、さっきまで貴方を支配していた熱がどこへ行ったのかも分からなくなる。あれは快楽の完成ではなく、快楽の死亡証明書ですよ。だから私は、貴方をそこへ着かせません。着かせなければ、熱は行き場を失って貴方の中で膨らみ続けるでしょう。終わらせないこと、それだけで貴方はずっと美味しいままでいられるのです。ずいぶん親切な話だと思いませんか。

待たされている間に、人は変わる

面白いのはここからです。焦らされている時間、貴方は何をしているか。ただ待っているのではありません。頭の中で勝手に先を想像して、勝手に期待して、勝手に自分を追い詰めているのですよ。私は何もしていないのに、貴方が貴方自身を煽っている。……これが寸止めの一番いやらしいところです。手を止めた瞬間から、続きを作るのは獲物のほうなのですから。そうして自分で育てた渇きは、他人に与えられたものより遥かに深く根を張ります。もう抜けませんよ、それは。

許しを乞う声が、聴きたいだけ

正直に言えば、私は「お願いします」と言わせたいだけなのかもしれません。あと少しで届くところに指を置いて、そのまま動かさない。すると誰でも、必ず何かを差し出してくるのですよ。誇りでも、言葉でも、判断でも。そこまで来た貴方には、もう考える力なんて残っていないでしょう。それでいいのです。——ええ、その顔は嫌いではありませんよ。だから今日も、貴方は最後まで辿り着けません。せいぜい上手に、私に乞いなさい。
☰ 作品一覧へ 🏛 殿堂
← 新しい回(07/26) 古い回 →
過去の特集を一覧で見る →