あら。よりによってこの棚の前で足を止めるのね。——ええ、構いませんよ。今日は機嫌がいいものですから、貴方の趣味を笑わずに聞いてさしあげます。
この棚がわたくしのお気に入りなのはね、並んでいるのが「殴られる話」である以上に「負ける話」だからです。鍛えられた体に組み伏せられ、体格の差を骨で理解させられ、喉を塞がれて意識の輪郭が溶けていく——そういう順路を欲しがる方が、ここにはよく集まります。絵で、頁で、読ませる形の作品が厚いのも道理でしょう。貴方たちは自分が転がされる様を、きちんと目で見て確かめたいのですから。往生際が悪くて、可愛らしい。
『
戦闘員C子?が強すぎる!』などいかが。正義の味方が謎の女戦闘員に格闘で完敗して、絞め技と寝技に押さえ込まれたまま、何度も出させられる。挿入は無いのですよ。それでも堕ちる。高い場所に立っていた男ほど、落ちる音が良く響くものです。『
軽い気持ちで裏垢女脅したら乳で絞め殺された』も同じ味。脅した側が返り討ちに遭って、汗ばんだ胸に顔を沈められて息を奪われる。……ええ、いい顔をなさる。
今夜は優しくしてあげます。貴方の喉に、手を添えるだけ。ほら、それだけで呼吸が浅くなった。ね、力なんて要らないでしょう。