あら、また来たのですね。……いえ、責めているわけではありませんよ。私も丁度、退屈していたところですから。少しだけ付き合いなさい。
ここは、うちでも指折りに大きな棚なのですよ。薬、媚薬、腹に刻まれた紋——手口は色々ありますけれど、やっていることは同じ。「自分で望んだわけじゃない」という言い訳を、貴方の身体に一滴垂らしてあげるだけ。それだけで貴方がたは驚くほど素直になる。棚を眺めれば淫魔ばかり、舞台は決まって剣と魔法の世界。人間の女の手より、そちらのほうが言い訳として上等なのでしょうね。ふふ、否定なさらなくて結構ですよ。
私のお気に入りは『
ドレインサキュバスダンジョン ラブポイズンサキュバスのポイズンビュッフェフルコース』。毒を一種類ずつ、順に味わわされるのです。おかわりをねだった時点でもう終わり。……それとも『
シィ様、射精させてください。』のほうがお好みかしら。眠っている間に薬を打たれて、射精する自由だけを取り上げられた男の話。今夜はどちらを試させましょうか。……その悩む顔、悪くありませんよ。